21年目の決意 続

  

長年コメント欄を閉鎖しているこのブログですので、記事に対する反応は皆無と割り切っていたのですが。

先日付き合いのあるクレジット会社の営業お姉様が

「ブログ読みました、私もやりたい事があって、社長のブログに勇気を貰いました」

とまさかの感想を頂き、少し調子に乗っております(照

こんなしょーもないブログで勇気を与えられるなら毎日でも書きたい所ですが、野暮用が多くって、たまにでご勘弁ください。

と言うわけで次は30周年ね。

 

#営業トーク?  #無いでしょ

 

 

~~~計画なき経営~~~

 

開業後2年くらいたつと、お客さんも徐々に増えて売り上げも安定してきました。

家賃も安いし一人でやりくりしていたため経費もそれほど負担にならず、無駄遣いをしなければ十分食べていける程。

レース活動にも積極的に参加していて、一緒に参加してくれる仲間も増えたお陰で仕事として大好きなレースに熱中できる事がとても幸せでしたし、スケール感が小さく欲求もそれほど強くなかった緒方でしたので、居心地が良いこの現状に満足し始めました。

「もう頑張らなくてもボチボチやっていけそうやなぁ~」そう思い始めたころ、ある悩みが立ちはだかります。

店の認知度が高まっていくにつれ、新しいお客様が増えるにつれ、来店時に言われることは

「場所が分かりにくい」

「え?こんな掘ったて小屋で商売してんの?」

「ガッカリーもっとちゃんとしたお店かと思った」

とそんな声。

緒方は「個性的」と捉え特に気にしてはいませんでしたが、お店の外観からくるイメージは大きいようで、こと場所が分かりにくい山の中の掘ったて小屋は多くの方に認めてもらえなかったのです。

この頃何としてでも女子にモテたかった緒方は「これはやばいばい・・・どげんかせんといかん!」

とスグに移転を考え始めました。

周辺の不動産情報を調べ、バイク屋さんができそうな空き店舗を探し始めたのです。

何件かピックアップし、家賃や移転時に必要な費用を計算しましたが、手持ちの僅かな資金では到底足りないことが判明。

あきらめきれず銀行に相談したところ。

 

銀行員 「この売り上げと申告状況じゃ融資は厳しいですねぇ」

緒方  「そこをなんとか、本当はもうちょっと儲かってるはずなんです、多分」

銀行員 「家賃もかなり上がりますし、月々の返済額も増えますのでやっていけないのでは?」

緒方  「移転すれば客がバーンと増えて、売り上げもドカーンと上がるはずです、多分」

銀行員 「今回は残念ですが」

緒方  「あわわ、そんな・・・」

 

僅か10分ほどの面談できっぱり断られた緒方は、空を見上げながらつぶやくのでした。

「あかん、もうどげんもならんばい」

 

 

~~~21年目の後悔~~~

 

勢いだけで開業を決意し、しっかりとした計画もたてず、どんぶり勘定のまま経営を続けた緒方が、公的な信用を得ることは至難の業でした。

さらに目標を設定していなかった緒方にとって、日々目の前の利益に飛びつくのが精一杯の状態で、数年先を見据えた行動や資金調達など考える余地もなかったのです。

勉強不足、その一言でかたずけられるほど当時の緒方は無知で、知識が及ぶ範囲の改善をしながら何とか生きながらえるのがやっとでした。

そのため、あきらかに成長スピードが遅く、選択肢も少なく、常にチャンスを逃しがち。

急な資金調達で融資が得られないなどもその際たる例で、この後も緒方は無知の代償を長年に渡って支払い続ける事となるのです。

 

今思い返せば当時

勢いでとりあえず開業してみて、そこそこ改善した、は間違っていて。

勢いでとりあえず開業したからには、改善もしてメチャクチャ努力しながら勉強する事、が正解だったんだなぁと思っています。

20年前の緒方と話す機会があれば「ちょっと開業したからっていい気になってふんぞり返ってるンじゃねえよ、頼むから勉強しろ!」と胸ぐらをつかんで言いたくって、その後十数年目標もなくブラブラ生きてきたのはお前のせいだと。

当時の緒方に言わせると、悪気はなく気軽に開業したつもりだったのに、ただやってみたかったから挑戦しただけなのに。

兎角向上心の足り無さと無計画さと知識不足が原因で、後の歩幅を決めてしまったこの当時の出来事は、現在緒方が人生で犯した過ちナンバー1に君臨して頂いております。

もし、これを読んでくれている方の中に、今から何かに挑戦しようとしている方がいらっしゃいましたらば、緒方のような惨めな思いをしないためにも、やれるうちにできる限りの努力を惜しまず、悔いの残らない人生を歩んで頂きたいと思います。

お読み頂きありがとうございました。 

次回は緒方が新たなる目標を設定する予定です(多分

 

#まだ続くんかい