久々に重めのタイトルにて失礼いたします(何
ご存じの方は少ないと思いますが、なんとD-GARAGEは来月で創業20周年を迎えることになりまして!
はい、20年もちました(ドヤ
と言うわけで、この20年間私に関わって頂いた全ての方々に感謝するとともに、21年目を迎えるに当たり反省の意味も込めて少し開業当時を振り返ってみたいと思います。
#急に何 #まだ迎えてないし #ドンデン返しがあるかも
~~~計画なき開業~~~
思い返せば20年前、バイク屋を開業すれば、儲かるうえに好きなバイクに乗り放題!
そんな根も葉もない謳い文句につられて、当時の緒方はイキって開業を決意したのでした。
出店地に選んだのは家賃が安いが人通りも全くない山の麓にある怪しいほったて小屋。
そんな得体の知れないバイク屋にお客が来るはずもなく、周りからはどうせスグ潰れると罵られる日々。
おまけに工業高校卒、尚且つ学年で1.2を争う低学力の持ち主である緒方が経営ノウハウなど知るよしもなく、当初はどんぶり勘定にて申告も適当でした(スイマセン
もちろん資金もギリギリでしたので、肝心の仕事道具である作業工具も最低限の安物をそろえた程度。
そのため作業効率も良くなく、専門知識にも乏しかったので新規の方から仕事を頂くのは至難の業です。
何とか知り合いや同情してくれた友達ツテに仕事をもらったり、夜は友人が経営するBarでバイトをしたり、どうにかやりくりする日々。
とはいっても大好きなレースには結構入れ込んでいて、スーパーモタードレースを始めたのも丁度この頃でした。
ハマると我慢できない甘えん坊の緒方でしたので、収入は殆ど自分のバイクの改造費やタイヤ代に注ぎ込みまくり。
そうこうするうちに手持ちの資金では足りなくなって借金がどんどん膨らんでいったのでした。
~~~生き残るための改善~~~
いつもはボーっとして何も考えてないマイペースさがウリの緒方も、さすがにこの時ばかりは焦ります。
「このままではヤバいばい、どげんかせんといかん!」
と思い描いていた甘い考えはすべて捨て、ダメなところを潰しにかかったのです。
都度でしたが作業に必要な工具は買いそろえ、エラそうにカスタムショップだからと敬遠していた原付も扱い始め。
「バイクはぶっ飛ばしてナンぼじゃい!」とイキる気持ちを抑えて、初心者ツーリングを企画したりと。
すると、その柔軟な姿勢が評価されたのか、顧客の離脱率が大幅に下がり、あれよあれよという間に固定客が増え、売り上げが伸びていったのです。
この時の緒方が「改善」という言葉の意味を知っていたかどうかは定かではありませんが、兎角やってみてダメだった事柄を把握し、改善に成功したのです。
この姿勢が功を奏し、この後も小規模ながらバイクショップを長年続けてこられたのは言うまでもありません。
~~~環境がもたらす変化~~~
巷でよく売られている開業ノウハウ本を書いた専門家さんに言わせると、当時緒方がした選択は大間違いで、ちょっとカジッた程度の若造が計画も無しに独立して店を出すなんて絶対やめときー!です。
お客様を満足させられる知識と技術を習得し、十分な資金計画を練った後、出店地域の下調べなど入念すぎる程の準備をし石橋を叩きまくって出店するのが通常のやり方です(開業ノウハウ本)
でも考えてみてください。
もし20年前の緒方が「お店出したいけど、資金を十分なほど用意して、絶対にミスしなくなるまで技術と知識を身に着けて、絶対に外さないような好立地の店が見つかってから!」とかいう意識高い系出来るビジネスマン風のやつだったら。
おそらく今でもそんなことを言いながら飲み屋で働いていること間違いなし。
#そんな方まわりに結構いてはります
当時の緒方から学ぶ点があるとすればヤル気と勢いと行動力以外に皆無ですが、コレある意味正解とも言えていて。
いきなり全てが上手く行くことはまずあり得ないので、とりあえずやってみる、その環境に身を置いてみてダメなら改善していく。
もちろん改善には努力と時間とコストを惜しむ事無く注ぎ込まないと良い方向には向かいませんし、時にはプライドも捨てなければならないでしょう。
その為の労力を惜しんだりする程度のやる気なら、最初から店を出すなんて言わないこと。
好きな事を仕事にできている人は、常に変化する状況を見極め、チャンスをものにし、息をする様に努力します。
これこそが現在私の周りで活躍している方々が実践している勝利の方程式なんじゃないかなーと思ったりしております。
20年前のどうしようもなくダメな緒方ですら、そのプロセスを乗り越え変化しながら現在も好きに生きられているのです。
まあ、何とかなるってことですよ。
なんでこんな事を急に上から目線で書く気になったかと言いますと。
20年来の付き合いであります、SR乗りのA君は20年前から「店を出す!」とイキって言ってまして。
会うたびに「出す!」と言ってとうとう20年が経ってしまいました。
#もうすぐ死にますよ
「絶対出さんやろ!」とツッコみたい気持ちを抑えて、今回はソッと背中を押す優しい後輩を演じています。
という訳で、20周年記念に向けてまだまだ武勇伝は続きます(マジ
つづく